2007年2月10日土曜日

滅菌・消毒


当院では患者さんの口に入る器材については基本的には滅菌・消毒したものを用いています。アメリカのDentronixの乾熱滅菌装置を使っています。医科・歯科ではオートクレーブという高圧蒸気を用いた滅菌装置が一般的ですが、刃物についてはさびたり、刃先が切れにくくなったりします。歯科矯正に使われる器具(プライヤ−)は本当に高く、一本1.5-2万円もします。できるだけ寿命も延ばそうとこの装置を使っています。もともとはプライヤーのメーカーで欧米では非常によく使われています。数年前、三沢の米軍基地内の歯科病院を見学に行った時も、滅菌室にこの装置が2台置かれていました。米軍の病院の設置器具の基準は非常に厳しく、各種の歯科器材も評価されてレポートされています。この装置のいいのは写真上の見られるラックにプライヤーをセットすれば30分くらいで滅菌できます。滅菌されたプライヤーは治療内容によって患者ごとに用意されて、使用しています。
ワイヤーを曲げるプライヤーは本当に多くの種類がありますが、できるだけ簡素化して十分な数をそろえるようにしています。エイズや肝炎などの重篤な感染症は唾液感染はしませんし、矯正治療は観血的な処置はほとんどありませんので、それほど感染の心配をする必要はないと思います。
患者さんにはできるだけ、ゴーグルをかけていただくようにしています。以前、ワイヤーを切った断片が目の近くに飛び、本当にびっくりしたことがありました。それ以来、安全のためにゴーグルーをかけてもらっています。違和感があると思いますが、ご協力ください。

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