2008年5月6日火曜日

秋田木工の椅子



土曜日など忙しいときは、待ち合い室の椅子では足りないので、折りたたみ椅子を使っていましたが、子供などが座ると手を挟んだりして危ないという指摘が従業員からありました。また朝日新聞でもちょうど同時期に折りたたみ椅子の事故についての特集があり、早速スタッキング可能な椅子を探すことにしました。

IKEAのものにいいのがあったので、値段は直接買うより高いのですが、通販で買えるところもあり、注文しようと思いました。そこでふと、13年前から診療所で使っている秋田木工のスタッキングチェアーはどうかと考えました。すると秋田木工はすでに倒産しており、2006年に大塚家具の傘下に入ったようです。大塚家具以外では買えないようですし、また一脚ビニールで16800円、本革で21800円するそうで、大分値上がりしたようです。確か10年前は7500円くらいだったと思います。3脚で約6万円かと、あきらめていましたが、ひょっとしてあの店にあるのではと日曜日にその店に家内と行ってきました。家の近くの古ぼけた家具屋で、7,8年前に店頭に飾っていたことは知っていましたが、さすがにもうないと半ばあきらめていました。店に入るとすぐに7,8年前と同じ姿で3脚のスタッキングチェアーが目に入りました。ラッキーとは思ったのですが、スタッキングしたまま放置されていたためか、座面にも汚れがついています。いくらになるかと言うと、一脚6000円でよいとのこと、すぐに購入しました。

この椅子は剣持勇のデザインした椅子の中では最も売れたものです。生産台数が百万脚を突破しているようです。非常に実用的で、長年使ってもがたつかないし、座り心地も結構よく、個人的には天童木工のブックチェアー(図書館椅子)とこの椅子は日本を代表する椅子と考えています。どちらも安くて、デザインがよく、それでいて座り心地もよいものです。秋田木工のスタッキングチェアーは1955年生まれ、天童木工の図書館椅子は1954年生まれで、私よりちょっと年寄りのロングセラー商品です。

買った椅子は色がいまいちなので、いつか張り替えたいと思います。比較的簡単に張り替えられそうなので、北欧風の生地をこの夏でもIKEAで買ってきて試してみたいと思います。そういえばこの前、近所の廃品回収の際にこの椅子が捨てられていましたが、簡単な構造なので、ペーパーがけして色を塗り直し、座面を張り替えれば十分つかえると思います(恥ずかしくてひろいはしませんでしたが)。
生産量が多いので、いなかの家具屋を探せばまだまだあると思います。いい椅子です。

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