2008年8月3日日曜日

レニャーノの自転車






 12年ほど前に買ったLegnano(レニャーノ)の自転車です。最近はさすがに尻が痛くてほとんど乗っていません。家内の実家近くにある自転車屋で、最初はビアンキのロードを買う予定でしたが、レニャーノのカタログを見て、即刻変更しました。スポルティフと呼ばれる形式で、1,2日の長距離ツーリングを目指したものです。ロードバイクと違い、タイヤもやや太い、700/28というものが使われ、また雨よけのマッドガードも付いています。さらにブレーキは肩持ちではなく、カンチのものが使われ、変速機もバーエンドと呼ばれる変わったものが使われています。最近の変速機はすべてブレーキレバーのところにあり、それをひねるようになっていますが、このバーエンドは名前の通り、ハンドルの先にあります。写真のように部品はそれほど高いものは使われていませんが、ランドナーと違い、軽量に作られ、ちなみにこの自転車の重量は10.0kgでロードなみです。かなり高速に走れます。

 このレニャーノという自転車メーカは歴史が古く、1902年に創立され、ビアンキと並ぶ、イタリアを代表するメーカでした。今ではビアンキ傘下でシティーバイクなどを作っているようですが、その過去は栄光に包まれています。戦前、戦後のイタリアの英雄としてファースト・コッピとジーノ・バルタリという自転車界のスーパースターが現れました。最初はともにレニャーノチームでしたが、その後コッピはビアンキチームに移籍し、コッピとバルタリのすさまじい戦いが繰り広げられました。大鵬、柏戸といったところでしょうか(ちょっと古いか)。日本と違い、ヨーロッパ、特にフランスとイタリアは自転車に熱い人が多く、イタリア人なんか、戦後すぐというのに、かたやコッピ派、かたやバルタリ派に分かれて応援していたようです。当然、今でもコッピ、バルタリは有名ですし、その選手が乗ったビアンキ、レニャーノも伝説となっています。

 この自転車は、そんなレニャーノがほんの一時期、少量生産したもので、フレームは今風のアルミですが、溶接部の処理も丁寧で、またチューブもそれほど太くなく、いい感じです。とくにこのフレームの色はLegnanoグリーンと呼ばれ、ビアンキのチェレスタグリーンとともにメーカのシンボルカラーとして有名です。とにかくかっこいいです。クリスチャンディオールのデザイナーとして有名なジャンフランク・フェレの生家はレニャーノの自転車メーカーで大変な金持ちだったと聞いたことがあります。もしかしてこのレニャーノの会社だったかもしれません。


 最近、また若者に間で自転車がブームのようで、新しい自転車雑誌もたくさん創刊されました。大学生頃に私も自転車にはまり、5万円くらいの安いロードで、ロードウエアー、シューズに身を包み、よく仙台から松島くらいまで行っていましたが、今はとても無理です。その当時、サイクルマガジン?でよく憧れたのが、エベレストというメーカのフレームでその金色色のフレームとラグの美しさに将来こんな自転車を持ちたいという夢をみていました。30年前でカンパのフル装備で確か30万円くらいしたと思います。ところが知らぬまに、会社をなくなり、フェラーリの販売するといったことをしていたようです。幻のフレームです。このレニャーノもちょっとした幻のメーカでしょうか?一時はマウンテンバイク全盛でしたが、ようやくロードバイクも人気が出てきたようで、よく街中でも若者は乗っているのを目にします。昔のくせがでてどんなバイクかと見てしまいます。雪国は、冬の間、自転車は乗れません。どっちみち道の両側は冬の間、排雪がたまっています。少し道幅を広くして幅1.5mくらいでいいでしょうから、自転車専用道路にしてくれませんか。白線を引くだけで結構ですから。

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