2013年11月8日金曜日

古都弘前のチープな旅(冬除く)



 来週も先祖が弘前出身の方を少し、市内を案内しますが、弘前が好きな人は割と多いと思います。そこで私が考えた最も安い弘前観光を考えてみたいと思います。

 まず観光客の年齢を設定しなくては行けません。若い人にとって弘前はそれほど魅力があるところと思われませんので、東京から来た50歳代の夫婦を観光客として設定します。

 おそらくJTBなどでやっているホテル、旅館の宿泊込みのパックが一番安いプランと思います。東京、仙台に出張する時は、たいがいこのパックを利用します。ほぼ宿泊分が浮くと思います。ただここでは通常料金で一番安くて、色んなところを訪れるプランを考えます。

 まず東京から弘前には長距離バスを使ってもらいます。品川から弘前へのバスは、ノクターン号が9900円、パンダ号が4500円となります。50歳となれば、4列シートのパンダ号はさすがに厳しく、これはノクターン号となります。3列でゆったりしていますが、それでもバスに乗るまで、品川でたっぷり酒を飲んでください。私の経験からノクターン号でも、なかなか寝られません。10時に出発して、弘前に着くのが7時15分。バスターミナルのすぐそばの虹のマートが8時から開きますので、青森県の水産物を見てほしいものです。そこでイカメンチなど買って朝食代わりにするのもいいですが、弘前駅に向かい、駅1階にある立ち食いそば「そば処」で津軽そばを賞味してはいかがでしょうか(450円)。

 駅の観光案内所により、地図などの観光案内書をいっぱいもらった後、ここでレンタルバイクを借ります。500円ですが、これがあると一気に回れる距離が倍増します。ここからはまず山道町の昇天教会、弘前吉井酒造煉瓦倉庫に行きます。そして最勝院、新寺町を廻って、一気にりんご公園まで突っ走ります。最勝院に行く途中の「戸田のうちわ餅」はお忘れならないように。りんご公園までは自転車でも20分くらいかかりますので、結構な運動になります。

 その後、新寺町の加藤味噌醤油店から山観普門院と禅林街に行きます。一旦、中心街に戻り、お昼は「高砂」がいいでしょう。ここの天ぷらそば(1450円)はお勧めです。昼もそばかという方は、すぐそばの「うな新」でうな丼がいいでしょう。安い旅行なので泣く泣くシングルを頼みます。確か1000円くらい。

 弘前観光館、図書館などを見て、いよいよ弘前城に入ります。自転車である程度まで城内に入れますので、できるだけ歩く距離は少なくしましょう。入場券は300円です。ここは1時間くらい必要です。その後、津軽藩ねぷた村(入場料500円)、仲町の武家屋敷4軒を見ます。ここはタダです。これで市内の主だったところはすべて廻ったことになります。ここからさらに西の誓願寺、革秀寺を目指します。アップダウンの道となりますので、ちょっときついかしれませんが、下町は独特な雰囲気があります。

 ここから観光館まで戻り、自転車を返却します。夕方近くになると思います。ぶらぶらと土手町を散策します。夜食用のお菓子は、「マタニ」か、創業百年以上の「黄金焼」でゲットしてください。

 宿泊は、安くて評判のいいのが、「ホテルハイパーヒルズ弘前」と「ドーミイン弘前」です。前者はもとウィクリーマンションで部屋がビジネスホテルにしては広く、いつも予約で一杯です。後者は温泉があり、好評です。料金は二人で泊まれば朝食付きで4000から5000円くらいです。ゆっくり休んでください。体力がまだある人は、ひろさき町歩きの夕暮れ路地裏散歩に参加したらどうでしょうか(料金1000円)。

 夜は弘前の繁華街、鍛冶町に繰り出してください。お勧めは居酒屋「串の坊」、「海凪」、津軽三味線が聞きたいなら「杏 あんず」でどうでしょうか。一人4000円くらいです。

 次の日は、大鰐と黒石に行きます。まず中央弘前駅に行き、黒石線、大鰐線の乗り放題の「大黒様キップ」(1000円)を買います。中央弘前駅から弘南鉄道のローカル旅を満喫してください。大鰐に着いたなら、「ワニカム」という温泉があります。入湯料が500円です。ゆっくりお湯に浸ります。秘湯がいいという方は、町内ごとにある温泉があります(250円)が、勇気がいります。ここでは「まみや煎餅」で津軽煎餅(101050円)を買い、おみやげとし、大円寺にお参りします。お昼を食べるなら、100年食堂「日景食堂」の大鰐もやしラーメン(650円)はどうでしょうか。弘前に戻り、弘前駅からは黒石線に乗り換えます。

 黒石は、昭和3040年代の日本がそのまま残っている町で、市内を歩いてみてください。黒石には黒石つゆ焼きそばというものがあります。さしてうまいものではありませんが、旅の記念としてお昼に食べてみたらどうでしょうか。

 黒石から弘前に戻り、帰りは新幹線で東京です。料金は17200円です。ほかには二日目は弘前バスターミナルからバスで岩木神社、高照神社に行く手もあります。

 ここまでの費用は、交通費が28100円、宿泊費が4000円、食費が7000円くらいです。その他に入場料、レンタルバイク費が1800円くらいとなります。おみやげを除くと、42000円くらいになります。利用期間が限られますが、JR東日本の大人の休日倶楽部パスでは17000円ですので、さらに1万円ほど安くなります。体力自慢の方は、帰りもバスという手もあり、この場合も1万円ほど安くなります。

2 件のコメント:

うたこ♪ さんのコメント...

お江戸の『歩く会(あさぐかい)』の紹介でお邪魔しています。
10月中旬に弘前観光をしました。
この記事…もう少し早くにアップして下さったらと思いましたヮ
それでも思い出しながら読ませていただきました。
また機会があれば弘前を訪れたいと思います。

広瀬寿秀 さんのコメント...

まだ弘前の桜、ねぷたを見ていないのでしたら、一度は是非、見てみてください。私は毎年、行きますが、それでも毎回、感動します。
冬の弘前もいかにも雪国という風情で、また楽しめます。冬のチープな旅も書きますので、参考にしてください。主として温泉めぐりとなります。