2014年8月28日木曜日

2回目の弘前旅行には


 このブログでも二回ほど、津軽のチープな旅について書きましたが、今回は二回目の津軽旅行はどこがよいのか、考えてみたいと思います。

 最初の津軽の旅は、おそらく桜祭り、ねぷたや気候のよい春、秋だと思います。そうなると二度目の旅行は是非とも冬にしてください。テレビなどで豪雪の北国として青森が紹介されますが、これだけは映像を見ても実感は全くありません。実際に体験しないと、雪の多さとその威力はわかりません。

 となると雪が多い1月か2月が二度目の旅行にはベストシーズンになります。ちょうどこの時期は観光客も少なく、JTBなどでも格安のツアーがありますし、またJRでも各種の割引チケットが出ています。飛行機は雪のため、欠航となることも多いのですが、大阪以南から来る場合は、飛行機を使わざるをえないでしょう。これも格安のツアーがあります。

 新青森駅につくと、そこはもはや厳寒の雪国、青森です。あまりに寒さに、きちんとダウンジャケットを着ていないと、大変なことになりますので、十分な防寒対策をお願いします。また足下も雪で滑りやすいので、雪用の靴を履いてきてください。冬の津軽の旅行は、気分は演歌の旅、くれぐれもしゃれたホテルなどは泊まらないようにしてください。弘前で言えば、飲み屋街に近い石場旅館がいいでしょう。できたのは明治12年、かの森鴎外も泊まった旅館です。私は修学旅行で泊まった記憶があります。夕食抜き、朝食付きの泊まりがいいでしょう。夜は石場旅館の前の道を大学病院方向にしばらく行くと、「うな新」という鰻屋があります。なかなかいけます。隣の「やきとり 鳥ふじ」も人気店でいつもお客さんが一杯です。6時までですと、「うな新」の手前の道を右に曲がったところにある「高砂」の天ぷらそばが絶品です。

 飲むとなると、センターという飲屋街を利用する方法があります。石場旅館の隣に弘前教会がありますが、そのちょうど前にほとんどわからないと思いますが、山の手と書かれた標識があります。「山の手センター」です。ここ10年ほど行ったことがありませんが、昭和40年代で止まったスナックが何軒かあります。当時でマダムは70歳を越えていましたので、今はどうなのでしょうか。料金は非常に安いところです。もう一つは先ほどの「うな新」をもう少し行ったところに明治屋グランドビルがありますが、その横に迷路のような通路が飲み屋街に続いています。気になる店をのぞいてもいいでしょう。冬場は魚の旨い時期ですので、そういった店がお勧めです。ぼられるところはありません。石場旅館に帰る際は、観光会館あたりがライトアップしてきれいなので少し見てみて下さい。広場はイルミネーションで飾られ、幻想的な雰囲気になっています。

 次の日の観光となると、お城はだめですので、禅林街、仲町の武家屋敷を訪れたらどうでしょうか。人もほとんどおらず、もの音ひとつしない静かな冬の津軽が見られます。雪道を歩くザックザックという音のみが聞こえます。冬の山観こと、普門院の長い参道を登ると、そこには雪山の景色が広がります。

 冬場の昼の観光を考えてみましたが、あまりありません。仲町の武家屋敷などは熱いお茶や市内のお菓子屋さんに協力してもらい茶請けのお菓子などのサービスをしたらどうでしょうか。観光客にとっては寒い冬のなりよりのごちそうです。また弘前城も冬場はみるところがなく、弘前城のレクレーション広場は雪灯篭祭りだけでなく、冬季は簡単な滑り台や、かまくら、雪合戦、雪の川を棒高跳び用のポールで越える、歩くスキー、体験シャベリングなど、何か体験型の冬のレクレーションを考えたらどうでしょうか。南国の人の一番してみたいことは、白い雪の中に飛び込むことです。

 ただ私のように歳をとると、冬場の楽しみは何と言っても温泉で、ここ数年、正月は弘前近郊の温泉地に泊まっていますが、今年は多くの文豪が泊まった、黒石、板留温泉「斉川」を考えています。かなり鄙びた旅館です。もっと鄙びた旅館なら、黒石市内の「中村旅館」が最強でしょう。昭和初めの雰囲気で、さすがに私も泊まるのは勇気がいり、行ったことはありません。温泉ではなさそうですが、冬の黒石の町並みもすばらしい。ふらったその辺の飲み屋に行くのもいいでしょう。

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