2015年2月18日水曜日

外国人のための弘前観光


 円安、アジア圏の賃金上昇に伴い、海外から見た日本は魅力的な観光地と写り、年々観光客は増加している。東京、京都、大阪などを歩くと、数年前に比べると、実に外国人観光客が増えた。日本は古い文化と新しいテクノロジーの混在したところで、観光地も多いし、安全で、買ってかえりたいものも多く、今後ともアジア、欧米からの観光客がますます増えるであろう。またこの20年間のデフレ状態により、日本人はもっぱら低価格とサービス向上に努めた結果、多くの外国人からは日本ほど安くて、感動するサービスを受けるところはないという良い評判を得て、二度、三度のリピーターも増えている。

 外国人観光客に最も、人気のあるところは東京、京都で、さらに最近では富士山、箱根、北海道などに行く観光客も増えているが、残念なことに青森までくる観光客は少ない。この原因としては、英語で書かれたガイドブックに青森のことがあまり触れられていないことが挙げられる。日本にくる観光客は、こうしたガイドブックを参考にして旅行先を決めるが、青森についての情報は少ない。

 一番よく知られているガイドブックにLonely Planetという本がある。この本の中で、青森県の名所、お勧めレストランを挙げると。
奥入瀬渓流、恐山、八甲田山、弘前公園、十和田湖、青森美術館、三内丸山、仏ヶ浦、弘前城、長勝寺、棟方志功記念館などがある。
また飲食関係では、かだれ横町(弘前)、新鮮市場(青森)、レストラン山崎(弘前)、ライブハウス山唄(弘前)、甚太古(青森)、菊富士(弘前)、喫茶万茶ン(弘前)、海峡荘(大間)があり、お土産屋としては田中屋(弘前)、A-ファクトリー(青森)、ねぷた村(弘前)と不思議な選択がなされている。

 比較的、弘前の観光地、レストランが多いが、これは同社は開催する16日間のJapan Northern Explorerというツアーに弘前が入っているからである。東京を出発し、2日目は鎌倉、3、4日目は日光、5、6日目は、いきなり佐渡島、7、8日目は札幌、9、10日目は函館、11、12日目は弘前、13、14は松島、15、16日目は富士山のコースとなる。弘前には函館から青函トンネルを抜けて電車で入る。弘前では弘前城、洋館、侍町、禅林街などを見て、石場旅館で泊まる。次の日は自由行動で世界遺産、白神の見学を勧めている。希望者には禅林街での座禅もある。その日に電車で松島に移動する。

こういった16日間のツアーで料金は5490ドルからとなっている。ずいぶん高い。

 以前のブログにも出したが、ここは東北六県、あるいは市町村で協力して格安バスツアー、有名なコンティキバスツアーのようなものを企画できないだろうか。そんなに高級なホテル、食事は期待しておらず、むしろ鄙びた日本旅館を彼らは好むし、食べ物も地元民がよくいくような食堂が気に入る。また地吹雪、津軽凧ツアーやねぷた参加ツアーなどもいいだろう。こういった情報は地元民以外あまり知られず、各自治体の外国人職員に聞いて、企画し、7日間で1000ドルくらいのツアーは可能なのではと思うし、地元に落とす金を考えると、多少は自治体が補助してもよい。

 さらに県、市の観光課は積極的に、海外の旅行会社、ガイドブック会社、Japan-guide.comなどに情報を流す必要がある。よく旅行者が利用するインターネット上の旅行案内のJapan-guideを見ると、弘前市はまあまあ評価されているが、ところが同サイト上のEnglish Linkで弘前市に繋げてみると、全くつまらない画面に変わる。これをみて弘前に来たいと思う人はまずいない。観光課の方は、公務員の視点ではなく、外国人観光客の視点からもっとアイデアをだして、ワクワクするような情報を流してほしいものである。


 また弘前コンベンション協会が行っているひろさき街歩きの拡大判、外国人を対象としたコースがあってもよかろう。路地裏探検隊が石場旅館に泊まっている外国人観光客に「うな新」、「高砂」や「鳥ふじ」あるいは山の手センターなどを案内すれば、間違いなくうけるだろう。旅館、ホテル、観光案内所、観光ボランティア、コンベンション協会などもっと有機的な連携が求められる。ふらっと東京から新幹線で、弘前駅に来て、観光案内所に立ち寄ると、希望に沿った旅館、旅行プランを提示され、さらに必要ならボランティアガイド、祭りの期間であれば運行、製作にも参加できる。こんなことができれば思い出に残る旅行ができるのでは。観光案内所には、優秀なホテルのコンシェルジェの役目が求められるし、少なくとも外国人観光客をひとつの対象にするなら、英語、中国語ができる人が必要である。場合によっては、学生、退職者など英語、中国語を勉強している方や留学生がボランティアで協力してもらってもよかろう。

今一番欲しいものは、このファットバイクと呼ばれるタイヤがめちゃくちゃ太い自転車です。主として雪道用のバイクと言っていいでしょう。ただ私は車を持っていないので、郊外にはいっぱいコースはあっても、そこまで行けません。トホホ

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