2015年6月4日木曜日

韓国の悲劇6

 最近の韓国の状況は、末期的なひどいものとなっている。小中華思想に染まる韓国は、どうしても日本に負けることは精神的に許すことはできず、その結果、マスコミ、学会、政府とも反日の大合唱となり、元に戻れない状況となっている。この状況を好機と捉え、同じ反日の国として中国が韓国に近づき、経済的にも政治的にも属国化の流れを作った。

 もともと中国は旧日本軍と敵対した国であり、継承性(国民党から共産党)の問題はあるにしても、日本とは戦争した国である。当然、反日の材料は多く、敵対する問題も多い。一方、韓国は併合という問題点はあったとしても、太平洋戦争、第二次世界大戦においては、日本と一緒に戦った国であり、欧米でいうところのオーストリアに相当する。つまり中国にとっては敵対国に相当する。今の韓国は戦勝国きどりでいるが、国際的には全く戦勝国とは認められず、むしろ日本軍と一緒に戦った国といえよう。

 中韓を除くアジア諸国では、むしろ日本軍の中の朝鮮兵はその残虐性から非難され、台湾からの参加兵、高砂族への思いとは対照的である。高砂族については、南方地域の過酷な環境で献身的、忠節的な働きに今でも日本軍の中でも評価が高い。一方、朝鮮兵は捕虜収容所の監視兵として勤務することが多かったが、残虐性については日本兵の中にも非難があった。「最後の詳言 第二部 陸軍玉砕編 」(門田隆将著、角川文庫)にも、台湾巡査隊の詳言として「捕虜収容所(アメリカ人、オーストラリア人)で捕虜の通訳に朝鮮人が使われていました。その朝鮮人が捕虜を毎日叩くんです。海軍では、精神を鍛え直すための改心棒と呼ばれるものがあって、それで捕虜を叩いていたのです。毎日のようにやっていましたね。——略—— 廣枝隊長は、そういう行為があるたびに、“いいか。お前たちはこういうことを絶対にやっちゃいかんぞ。同じ人間なんだ。みな自分たちと同じだということを絶対に忘れちゃいかんぞ”と私たちに言いました」。この廣枝音右衛門は台湾人巡査隊から神のように慕われた人物であったが、こういった朝鮮人兵士の悪評は他の書物でも見られる。

 確かに日本軍の中にあって朝鮮兵に対する差別があり、その鬱憤を捕虜にはらしたのかもしれない。それでも戦後、一転して我々は連合国、戦勝国側であったというのは恥知らずといえよう。百歩譲って、抗日戦線があったとしても、小規模であり、フランスの自由フランスのような大規模なレジスタンス活動はなく、一般国民への浸透はなかった。

 現大統領の父、朴正煕は士官学校出身で、満州軍参謀であった。その後、盧泰愚大統領くらいまでは、軍、政治家、マスコミも日本統治時代の状況を知っていたため、こういった厚顔無恥の態度はなかったが、16代盧 武鉉大統領から、歴史を曲解する時代となり、現在に至っている。年配の良識のある韓国人はこういった状況を嘆いているし、国民も薄々とは感じている。先ほど、名作ドラマ「ホ・ジュン」を見ていたが、自殺を試みた娘がホジュンのもとに運びこまれる。何とかしてくれと懸命に頼まれ、ホジュンは懸命に治療をするが、回復しないと親は「この人殺し」、「娘を返せ」と罵倒する。ところが窮余の一策で息を吹き返すと、今度は一転して神様扱いして感謝する。とても日本人に心理からすれば、考えられない。これが韓国の姿であり、あれだけ日本を罵倒し、東京オリンピック開催を阻止しようとしながら、冬季オリンピックに協力してほしいと頼む。

 同じような経過を示す台湾と比較した時、日本に対する差は、どうも国民性に起因しているようだ。一方、かっての自民党の長老議員はこういった後先考えず感情のまましゃべる韓国人の性質を十分理解し、鷹揚な態度で接してきたが、今の日本の政治家にはそういった懐の深さはない。現状では日韓の関係を修復するのは難しい。


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