2017年3月25日土曜日

世界に誇れる青森の景色



 世界で最も美しい場所、景色、あるいは死ぬまでに一度は行ってみたい所と言われと、本当に行きたくなる。一度でいいからオーロラの夜空を見てみたいし、ボリビアのウユニ塩湖の天地が逆さになった景色もすばらしい。世界中にはこの世のものと思われない自然の美しい場所が数多く存在するが、最近ではテレビでの紹介番組だけで、満足している。とてもじゃないが遠すぎる。
 地元、青森にも世界に誇れる美しい景色があるので紹介する。

1.      弘前、桜まつり
 これは時期が制限されるが、満開前後の2、3日の景色は日本でも最も美しい、世界でも最も美しい。弘前に来て22年、毎年、桜まつりを見てきたが、それでも全く飽きず、いつ見ても美しい。うちの母にも一度は見せてやりたいと、二度ほど弘前に来てもらったが、どちらも早かったり、遅かったりして満開の桜を見ることができなかった。そこで、三回目は一週間、弘前に滞在してもらい、確実を期した。これは完全に満開日に一致できた。弘前の桜は、近年は種類も増え、早咲き、遅咲きの桜もあるが、それでも満開の時の美しさに比べて、早くても、遅くても、魅力は半減する。是非とも、満開の桜を堪能してほしい。他の所の桜に比べて花のヴォリュームが大きくて、豪華な雰囲気となる。

2.      十和田湖、奥入瀬渓流の紅葉
 今は、十和田湖はあまり人気のないスポットになっているが、紅葉の季節の十和田湖、奥入瀬渓流はすばらしい。海外の紅葉は、赤一色、黄色一色の単純な色合いであるが、日本の紅葉は色んな色が混ざって美しい、とくに奥入瀬渓流は、渓流自体も美しく、その背景が紅葉になると、まさに日本的な景色となる。

3.      恐山
 恐山というと、おどろおどろしいイメージがあるが、実際に行くと、もっと不気味なところである。昔に比べて岩の隙間からでる噴出するガスも減っているようだが、賽の河原とはこんなところかと思わせるような、あの世とこの世の境目のような独特な雰囲気がある。英語のできるイタコでもおれば、外国人観光客にも話題となろう。

4.      岩木山をバックにした稲刈り前の田、リンゴ畑
 たわわに育った稲穂が一面に広がる田とそのバックにある岩木山。この風景は本当に美しい。日本人には見慣れた風景かもしれないが、外国にはない風景で、いかにも日本の原景色である。ただこの風景も車窓などで眺めるだけで、落ち着いて眺めるような施設はない。あまりに普通の風景なので、それを愛でるという感覚がないのであろう。できれば、サイクリングコースを整備して、ゆっくりと田園風景を眺めるようにしてほしいところである。サンドイッチにコーヒー、おにぎりにお茶、こんなランチを持ってゆっくりと自転車で走りながら眺めたい景色である。

5.      八甲田山の樹氷
 樹氷と言えば、蔵王が有名であるが、八甲田の樹氷もスケールからして決して負けない。オーストラリアなどからのスキー客が最近では多くなり、宿泊の半分以上が外国人というほど、海外では人気がある。近くには酸ヶ湯温泉の千人風呂もあり、世界で最も雪の多い地帯としてもっと宣伝していい場所である。私自身、若いころにスキーで行ったきりで、最近、冬以外の季節にしか行っていないが、県外の観光客からすれば少しアクセスが悪いように思える。

(6)白神山地
青森県の世界遺産、白神山地については、どうも観光地としては、面白みに欠く。自然と人間(観光)の共存は難しいが、もう少し、観光地としての知恵が必要だろう。せめて森の中のコテージ、自然を体で感じられるような施設がほしいところである。山の中にテントで泊まるようなガイドシステムの充実が望まれる。自然の中で過ごすという点では、入山が制限されているこうした場所は価値が高い。

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