2017年5月6日土曜日

北欧中古家具

左がコルホネン社のもの


 病院の待合室を以前、改築し、今度はデジタルレントゲンを導入するため、少し診療所の家具を整理することにした。土曜日や長期休暇などで患者さんが多い時のために、折りたたみ椅子や一人用椅子を何脚用意していたが、待合室を拡大することで、そうしたことはほとんど起こらなくなった。そこでヤフーオークションで買った北欧の椅子を自宅に持ち帰った。近所の中古家具のリフォームをしているところがあるので、そこで引き取ってもらおうと考えている、

 一脚は、フィンランドのコルホネン、ステラ2という椅子で、老人ホーム用に設計された椅子である。コルホネン社は曲げ細工の上手な家具屋さんで、アアルトの家具もここで作っている。比較的幅のある椅子で、座りやすい。ただ構成は単純なもので、そんなに高級品ではなく、低い価格帯のものであろう。確か1万五千円くらいで落札したと思う。

 もう一脚は、Duba mobelindustriというデンマークの家具屋さんのもので、ここは鉄素材の材質も使い、モダンな家具を作る。座り心地はどうかというと、私には良くないが、家内は気に入っている。肘があまり上がらず、疲れにくいという。これも確か1万円くらいで、オークションで購入した。

 他の一人用チェアーを並べると、一番前にあるには、宮崎椅子製作所のペペ・ラウンジというもの。二列目にはYチェアー、セブンチェアーという名作椅子が並ぶ。私の家のダイニングには180cm×90cmの大きなテーブルにYチェアー二脚とセブンチェアー二脚を並べているが、ここに家内用のDubaの椅子が加わり、テーブルサイドには、テレビを見るためのブルーノマットソンのハイバックチェアー(天童木工)を置いている。あまりにテーブル廻りが混雑しており、写真で紹介できない。照明は最初、ルイスポールセンにしようと考えていたが、ヤマギワで物色しているとデンマークのP2442Wというペンダントが安いわりにかっこよく、これにした。横からの光の漏れが美しく、すでに20年くらい使っているが、未だに飽きない。いい商品で、未だにヤマギワのカタログにあると思う。

 椅子の張替えは比較的簡単なので、土台自体がっちりしていれば、中古の家具でも全く問題ない。表面をグラインダーで磨き、塗装し、生地を買って来て張り替える、そんなに難しくはない。日曜大工でも最も難しいのは椅子だが、中古の椅子を活用すれば、安い値段で、簡単にリフォームできる。北欧の椅子は、座り心地がよい製品が多く、オークションを丹念に見ていけば、安くて満足いくものに出会えるだろう。

 中古家具というと、汚いものというイメージも多いようだが、ニトリなどの量販店の安い家具よりは、よほどしっかりしており、実用性も高い。ただクッションの入った二人掛け以上のソファーについては、クッション、バネ、皮の劣化があるため、新品のものを買った方がよい。とくに革製品は年月が経つと、いくら手入れしていても劣化がおこり、ひび割れ、色落ちなどがおこり、それを修復してもらうと、新品を買った時と同じくらいの費用がかかる。

0 件のコメント: